エスプレッソマシンを買いました

今まで使っていた、デバイスタイルのPD-1というエスプレッソマシンが壊れ気味なので買い換えました。PD-1の方ですが、エスプレッソの抽出自体は出来るので、まだ置いておこうと思いますが、スチームが完全に出なくなった。以前から出が悪いとは思っていましたが、完全に詰まってしまったのかもしれない。でも、この機種、非常に使いやすいので、また同じ製品が欲しかったのですが、HP見ると生産中止の文字が・・・・・。しかたないので、他のメーカーの製品を買うことにしたのですが、予算も限られていることですし、正直悩みましたが、デロンギにしました。後で述べますが、このメーカーにはあまりいい印象がなかったので悩んだんですよね。買ったのは、EC0310という機種です。いろいろ不安はありますが、これからはこの機種と仲良くしていかなくてはいけません。

EC0310

実は、私が買ったエスプレッソマシンはこれが3台目。初代がデロンギのマシンです。今から15年位前です。二代目がデバイスタイルPD-1。そして、今回が三代目です。初代のデロンギのマシンに良い思い出がないので、今まで避けてきたんですよね。

初代が15年前なので、日本の世の中にはほとんどエスプレッソマシンを見かけませんでした。今みたいに家電量販店に多数のマシンが並んでいるということはなかったです。丸井というデパートに1台か2台置いてあったのを見かけただけでした。普通ならスルーしてしまいそうでしたが、当時エスプレッソ系の飲み物に嵌っていたので、本気で欲しかったんですよね。

もともと、ここまで、嵌っていた理由はイタリアで飲んだカプチーノやエスプレッソの味が忘れられなかったからです。あちらの国では羨ましい限りで、街のあちこちにバールというのがあって、一杯100円くらいで飲ませてくれるんですよね。しかも、安かろう悪かろうではなく、マジで美味い。それに比べると日本は、高くてまずい。ありえないくらいです。安さ方面では、ドトールなどがあるので、昔に比べれば安いのですが、ヨーロッパで飲める珈琲の値段を考えるとまだ高い気がします。

当時、エスプレッソやカプチーノを飲める店が、そこかしこにあれば、エスプレッソマシンに手を出すことはなかったでしょう。でも、当時は見つけられなかったんですよね。あったのかも知れないが、数と種類は今ほど充実してはいなかったはず。出不精な人間でもあったので、家であの味が楽しめるとなれば、まさに夢のマシンだったのです。かなり、期待してデロンギのマシン(他に選択肢はなかった)を買ったのですが、そこからが上手くいかなかった。まず、ネットを調べても、エスプレッソの入れ方の情報もない、本も出ていない。珈琲豆を買いにいっても、エスプレッソ用の豆(エスプレッソ用は通常よりも深炒り)を売っている店などほとんどない。エスプレッソ用のグラインダー(エスプレッソ用は通常よりもかなり細引きにする必要があって、通常のグラインダーでは対応できない)も当時は見つけられなかった。

本当にないない尽くしで、立ち往生してしまいました。限られた環境で、いろいろ試したのですが、納得のいく抽出は出来ずに、諦めることになったのです。本当に悔しかったが、当時の知識では無理だったのです。そうして、一代目は封印されました。

その後は、エスプレッソは諦めて、数年間はレギュラーコーヒーを飲んでいました。ところが、ひょんなことから、カフェポッドなるものがあることを知りました。これを使えば、粉を使って入れるような煩雑さと失敗がないのが魅力的でした。でも、過去のことがあるので正直半信半疑でした。過去に失敗した原因が、粉のひき方やタンピングに問題があったのか、そもそも、マシンが駄目だったのかが自分にはわからなかったのです。家庭用マシンに問題があるなら、カフォポッドを使ったところで満足いく仕上がりにはならないだろうと思っていたので、ネットでいろいろ調べていました。この当時になると、エスプレッソに関する情報も豊富になってきて、半業務用のマシンも取り扱っている店もあるなど、かなり充実してきました。でも、値段が高すぎて手が出せなかった。

そこで、出会ったのがデバイスタイルのPD-1です。このマシン、カフェポッド専用のマシンで、ダブルボイラー、3方向バルブ搭載とかなり充実した機能でした。値段もそこそこしましたが、家庭用のマシンなので、なんとか許容範囲でした。失敗はこわかったけど、エスプレッソへの思いは諦めきれなかったので、再度挑戦することにしました。しかも、カフェポッド専用なので、これで駄目だったら、もう諦めるしかないなとも思っていました。

このマシンは非常によかった。カフェポッド専用なので使い方が非常にシンプルで楽です。抽出もぎりぎり許せるレベルにあったので事なきを得ました。こんなに手軽に、エスプレッソやカプチーノを楽しめるなんて夢のようでした。それからは、家で毎日楽しんでいましたね。カフェポッドも大量購入してコストを下げてました。カフェポッドの唯一の難点は一杯当たりのコストが高いこと。店で飲むよりは安いのですが、激安というほどではないので、そこまで、思い入れがなければ店で飲んだ方がいいかもしれない。でも、私の場合は日常的に飲みたかったので、このマシンとは良い関係が築けました。良い思い出がいっぱいです。

この頃になると、ラテアートにも興味を持ち始めて、セミナーとかに参加して、ミルクの泡立て方や注ぎかたを勉強しました。このときの経験は非常に役に立っています。セミナーに参加してなかったら、やはりわからないことでしたから。ネットや本を見てても、無理だったなと思っています。そこで教えてもらったやり方とかはあまり見かけないんですよね、ネットや本では。ミルクフォームをかなり滑らかなものを作る必要があるのですが、そのときのコツとか普通解りません。それっぽいことが書いてあることもあるのですが、実技を伴わないと理解するのは無理かなと思います。

このマシンとは蜜月だったのですが、スチームの調子が初めから悪かったのが難点。何とかだましだましやってきたのですが、遂にうんともすんとも言わなくなって、苦渋の決断をしました。しかも、同じ機種は手にはいらない。カフェポッド専用というのが世間的には受けなかったのかもしれない。コンセプトは非常にいいマシンだと思ったのだが、やっぱり、みんな有名なメーカーを選ぶよね普通。デロンギは初代のころに良い思い出を築けなかったので、これからやり直すところです。

でも、使ってみて、15年前とは違うなあと思いました。最初にエスプレッソマシンを使った時には、音のうるささにビックリしたものです。何も情報もない世界だったので、壊れてるんじゃないよねと不安になったものです。今では、この音にも慣れているのでこんなもんだと思っているのですが、昔より静かになっているようですね。マニュアルも超親切になっています。ここは、本当に驚きですね。15年で進化しましたね。クレマの出方は若干弱い感じがします。フィルターホルダーの締め付け方にもよるのでコツを掴めばましになるかもしれません。何度か淹れましたが、上手くいけば許容範囲くらいのクレマはちゃんと出ますね。お店のようにはいかないけど、それはPD-1も同じこと。家庭用のマシンはパワー不足なのでその点はしょうがない。

スチームをまだ試していないのですが、持続時間が短い気がします。カプチーノを作るには問題ないですが、私の好きなチョコラータを作るには足りないかもしれない。やってみないとわからないけど、無理だとなったらなべで作るしかなくなるわけだが、それは面倒なんですよね。早めに試してみたいが、夏にあれを飲みたいとは思えないところが問題かな。

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