Roland ローランド/GO-61P GO:PIANO エントリー・キーボード
演奏用でもあるが、MIDIキーボードとしての役割も期待して買いました。一応レビュー等も見て買ったのだが、鍵盤の質と内蔵音源の音がいいということを書いている人がいたので、それを信用して買いましたが、結果から言うと失敗でした。
まず、鍵盤ですが、タッチがピアノタッチではないのは知っていました。ハンマーアクションの鍵盤ではないということですね。なので、シンセ鍵盤っぽいのだろうなあとは思っていました。最初触った時は、バネが強すぎて弾きづらいなあと思っていましたが、次第になれました。ただ、バネはもう少し弱い方がいいのは間違いない。
なぜバネの強さを気にするかというと、鍵盤を弾いた後、音を伸ばす時、鍵盤を押さえたままにすると思いますが、その時、本当のピアノ鍵盤では力を入れません。手の重みだけで鍵盤が沈んでくれます。ところが、シンセ鍵盤の場合は手の重みだけでは、浮いてくるので力を入れなければいけません。これが、疲れるし、いつもと感覚が違いすぎるのです。
そして、シンセ鍵盤にありがちですが、鍵盤の奥が弾きにくいです。ちゃんとしたピアノタッチの鍵盤は、鍵盤の支点が見えている部分よりもっと奥にあるので、鍵盤の奥もそれほど力を入れずに弾くことができます。これって、鍵盤弾く人にとっては致命的だと思うのですが、みんなどうしているのだろう。
鍵盤に関しては、シンセ鍵盤と思えばそれほど悪くはありません。だた、製品名にピアノをつけるのは良くないと思います。ピアノタッチの鍵盤と勘違いする人がいるでしょうから。
あと気になるのが、鍵盤を弱く弾いた時と強く弾いた時の音の強さの変化が不自然というのがあります。別に弱く弾いているのに大きい音が出るとかではないのですが、アコースティックピアノの感覚とは違うベロシティカーブだということですね。これは、弾きやすさに直結するので、大問題だと思います。一応、3段階で変えられるのですが、どれも不自然です。ちなみに、CP5ではそんなことはないです。
音の方ですが、期待はしてませんでしたが、あまり良くありません。音がいいと言っている人がいましたが、ほんまかいなと思いました。音に関しては別の音源を繋げればいいので、それほど気にしてはいませんが、音源つけるなら、もうちょっといいものをつけて欲しいです。
ブラックフライデーセールで3万円台半ばで買いましたが、それでも不満の残る製品です。通常は4万円超えています。この金額だすなら、他にもっといい、キーボードはあります。全くの無駄遣いでした。