かなり前に、KORG module の追加音源で、Ivoryのピアノ音源が使えると言うことで、かなり期待して買ったのですが、あまり使えませんでした。これは、音源の問題ではなく、iPadのヘッドホン端子から、ミキサーに繋いで、ヘッドホンでモニターすると音が小さすぎるのですね。同じように、他の機器のヘッドホン端子からミキサーに繋いでも、そこまで、音は小さくなりません。多分、iPad側の問題かなと思っていました。
ネットでこのことを調べていると、どうも、iPadのヘッドホン出力はリミッターがかけられていると言う事がわかりました。理由は耳の保護のためでしょう。なので、iPadにヘッドホン繋いで、最大音量にして聞いても普通に聴けるわけです。ミキサーに通すと、これが小さい音になってしまうんですよね。で、小さいからとゲインを上げれば、ホワイトノイズが乗るという有り難くない状況になります。
弾くときに何故音量が重要かというと、適正な音量で弾かないと、鍵盤を弾く強さを正しく調整できないからですね。レッスンではアコピを使っていますので、あくまで聴感での話ですが、同じぐらいの音量にしています。それでも、アコピに比べると音量の変化に差は感じます。逆に言うと、電子ピアノは粗が出にくいと言うことでもありますが。
ですが、iPadの出力をミキサーに通すと、その音量に達しないのですよね。なので、リミッターを外して、音量を最大にしてみました。やっと、これで何とか行けそうなぐらいの音量はだせるようになりました。本当はもうちょっと余裕が欲しいくらいですけどね。大体、最大音量でちょうどいいくらいで、ホワイトノイズもまあ許容レベルくらいには抑えられています。本当は、もうちょとレベル下げたいけどね。
その状態で、Ivoryを弾いてみました。音は好みではありませんが、最近の流行りなんでしょうかね、ギンギンした感じの音です。CP5に入っているCFの音に慣れているので。こっちの方が好きなんですよね。音に温かみがあるというかソフトなんですよね。このギンギンした感じは、ヤマハのCFXでも感じましたね。Ivoryほどではないですが。Ivoryはスタンウェイのピアノをサンプリングしたものだと思いますが、こう言う系統の音の方が世間では好まれているんでしょうかね。
ただ、鍵盤タッチに対する繊細さではIvoryの方が強めでしたね。ダイナミクスがつけやすい感じです。これは、CP5でも、ベロシティカーブを変えれば調整は可能かもしれません。ずっとデフォルトの状態で引いてきたのでわかりませんが、ずっと、ダイナミックレンジが小さいなあとは思っていました。アコピは、もうちょっと、最大音量が大きいというか、構造上、限界が特にあるわけではないと思うので、ダイナミクスは大きいと思います。Ivoryはアコピほどではないですが、CP5よりはアコピに近いチューニングなんでしょうね。
そこはいいのですが、音色が好きに慣れないのですよね。RD-2000なんかも、動画で聞いた感じでは、このギンギン系の音だったのでそこが不安なところではあります。世間的にはそう言う音の方が好まれているのかもしれないと言うだけですが。
iPadの音源を弾くのも実用的になってきたので、これから色々使っていこうと思います。