独学していた頃に読んだ本に、ピアノの弾く時のフォームが書かれていました。独学なので、それを信じるしかなかったこともあり、肘が直角くらいになるような椅子の位置で弾いていました。それから、ずっとこの位置が正しいのだと思っていたのですが・・・・・。
先日のレッスンで、先生に椅子の位置が近すぎると言われました。エーそうなのと思いながら、椅子を後ろに下げると、「もっと」と言われました。大分、体より肘が前に出ていたので、本当にこんなに空けるんですかと聞いてみると、「そうだ」といわれました。半信半疑ながら、その位置で弾いてみることになりました。
確かに、肘が若干前に出ていたほうが、手が自由に動かせるので弾きやすくはなります。鍵盤自体の幅が1m30cmほどはあるので、手を自由に動かせないと弾きにくいのは確かです。鍵盤の端を弾く時の体の動かし方も、以前習ったことがあります。お尻は動かさずに、上体を傾けてというか寄せて弾くんだとか。いろいろ知らないことはあるものです。
うちに帰って、いろんな人のピアノ動画を見てみると、確かに体とピアノの距離はかなり離れています。肘の位置も大体レッスンで教えてもらった位置です。そうだったんだ、と納得しました。動画は腐るほど見ていたのに気づきませんでした。
ただ、素人と思しき人の中にはかなり近い位置で弾いている人が散見されます。私も人のことを言えた義理ではありませんが、かなり窮屈に見えます。弾く時に体が邪魔だろうと思います。自宅で、この位置に椅子を置くのは結構ぎりぎりだったりします。部屋の模様替えでピアノの位置を変えたので、以前よりは余裕が出来ましたが、それでもぎりぎりまで椅子を下げないとピアノとの距離を取れません。
椅子の高さと位置は大切みたいですので、気をつけてみるのもいいですね。