海野先生のピアノ教材を久しぶりに見てみた

海野先生が教える初心者向けピアノ講座3弾セット

こういうのがあるのですが、最初は独学でやるつもりでしたので、勢い余って買ってしまいました。これで、ピアノをマスターするんだとか思っていたわけでしたが、今から思えば、お笑いですね。この教材が決して悪いと言うわけではなく、これではピアノの導入に過ぎないということです。ピアノの道はここから先が長いと言うことでしょうかね。

教材的には他にも、手を出したものがありますが、これが一番まともな教材であったなあと今では思います。なんだかんだ言ってもしっかり作られていますし、DVDで教えてくれるので非常にわかりやすいです。ピアノを弾くと言う強い意志さえあれば多分これである程度は弾けるようになると思います。ただ、一年以上レッスンを受けてきた身としては、これではやっぱり不十分だなと思うところもあります。

どの教材もそうですが、人前で堂々と弾けるレベルまで鍛えてくれるものは見当たりません。精々、ちょっと弾けたという感覚を味わう程度で収まっています。つまるところ、このあたりがこの手の教材の限界なのかなと思います。本当に、趣味としてピアノをやっていくなら、物凄く強い意志とセンスがあるか、もしくはレッスンを受けるかのどちらかではないかと思います。この手の教材で謳われている、一ヶ月で弾けるようになるというのも、結局、一ヶ月なりの弾き方しか出来ないのが本当のところです。

つまり、短期間で弾けるようになる魔法のメソッドはなかったということです。全くピアノの世界を知らないうちは夢を見てしまいますが、しばらく続けていると、その夢は打ち砕かれます。私も最初は夢を見ていました。レッスンに通いだしてから数ヶ月、「これはあかんわ」と思いました。最初は数年習えばよいかと思っていましたが、10年単位で習わないと無理だなと気づきました。

ピアノは誰でも簡単に音を出せるだけに、一見簡単で夢を見てしまいがちなんですけど、恐らく未経験者には想像以上の難しさだと思います。単に両手を別々に動かすから難しいとか、そういうレベルではありません。それ以上に難しいことが山ほどあります。逆に両手を別々に動かすというのは、それほど困難なことではありません。

あんまり脅すとこれから始めようという人が尻込みしてしまうかもしれないので控えたいのですが、それなりに覚悟してかかった方が良い趣味であることは確かですね。私は、その覚悟がなかったのが良くなかった。そこが反省点ではあるのですが、始めてみないと、どの程度の難易度でどのくらいの奥行きをもった世界なのかは実感としてつかめないと思いますので、とにかく10年くらいはやめずに続けられる仕組みを作って始めることをお薦めします。要はレッスンに行くのは必須と私は考えています。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

*