「今のピアノでショパンは弾けない」を読みました

今のピアノでショパンは弾けない (日経プレミアムシリーズ)
今のピアノでショパンは弾けない (日経プレミアムシリーズ)

題名が気になったので読んでみたのですが、予想外に面白い本でした。この本を書いている人が調律師の方なのですが、ピアノと言う楽器の奥深さとお話の面白さに引き込まれてしまいました。単純に読み物としても、ドラマがあって面白いです。

私はもともとクラッシック音楽には全く詳しくなくて全然知りませんでした。知っている作曲家の数も高が知れているし、有名な人しか知りません。年代順に並べろと言われてもわからないくらいです。でも、この本を読むと、作曲家が生きた時代とその頃のピアノ(やその他の鍵盤楽器)がどんなものであったかわかります。チェンバロからフォルテピアノ、そして現代的なピアノと劇的な進化を遂げてきた楽器がピアノだとわかります。ここまで、進化してきたのかと驚きです。

スタンウェイのピアノがなぜあんなに有名なのかわかった気がします。過去に偉大なピアニストと共に現代的なピアノに完成させたメーカーだったんですね。その栄光の歴史がブランドになって現在でもスタジオやコンサートで使用されているようですね。ただ、最近のスタンウェイは昔のような楽器ではなくなっているようです。

私、ピアノを習っていますけど、ピアノのことをあまりにも知らなさすぎました。調律についても、こんなに凄い世界だとは思っても見なかったです。調律によって音や鍵盤のタッチを調整できると言う話はピアノの先生から聞いていたのですが、こういう奥深い世界だと知って非常にためになりました。この本を読んだおかげで、ピアノがもっと好きになった気がします。

ピアノ好きの人はもちろん、そうでない人もお薦めの本です。

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